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2010.05.31

政治は覚悟。

 司馬遼太郎氏の作品に『峠』というのがあるんですよ。
 幕末の越後長岡藩の河井継之助の生涯を書いた作品で、個人的には司馬遼太郎氏の作品ではNo.1だと思っています。
 
 その下巻の一幕で、鳥羽伏見の戦いで負けた幕軍主力の会津・桑名藩が江戸に帰ってきて、押し寄せる西軍を迎え撃つにあたって、東国各藩を大槌屋というところに集めて、会合を開くんですよ。
 その会合に場には、30藩以上の諸藩の人が集まるんですけど、ただね、当時の日本にはそんな大人数で集まって、会議をするっていう習慣がなかったわけ。
 だから、今の世みたいに議長がいて、議事がいてみたいに司会進行がいないわけだから、話が全然進まないの。
 会議の進め方と言ったら、回状って言うのを流して回し読みするだけ。これじゃあ、進むわけないよね。
 
 
 それを今回の・【普天間】 鳩山首相が知事会で米軍訓練分担をお願い 石原知事「『理解してくれ。助けてくれ』では、答えようない。ばかな会合だ」ってニュースで思い出したわけなんですよ。
 
 今更、なに150年くらい前のことをやってるのかと…。
 
  
 それでね、この大槌屋の会合で主人公の河井継之助が進まない会合で一人立ち上がってこういいます。
 
 『越後長岡藩、河井継之助。薩長の不義と横暴は、すでに明白であり、ここで議論をつくさねばならぬことではない。われわれがなにをすべきかということはただひとつである。箱根の嶮で官軍をふせぐことだ。相手は時勢を追ってやってくる、それでも諸子は立つか。立って結束し時勢に向かって矢を射、ひとりのこらず死ぬか。その死も栄光ある死ではなく賊名を負って死ぬのである。その覚悟があるか。ご一統が士の道のために殉ずると申されるならばわが越後長岡藩はよろこんで火中にとびこみ、藩主以下軽格軽士にいたるまでことごとく箱根の坂、谷で屍を曝そう』
 
 
 この言は、主戦派である会津・桑名藩には喝采されるが、激烈すぎるこの意見は、日和見の諸藩にとっては迷惑この上なく、そのまま押し黙ってしまい、会議はまた停滞します。
 
 
 そこでの継之助の話。

 「意見じゃないんだ、覚悟だよ、これは。官軍に抗して起つ起たぬか。起って箱根で死ぬ。箱根とは限らぬ、節義のために欣然屍を戦野に曝すかどうか、そういう覚悟の問題であり、それがきまってから政略、戦略が出てくる。政略や戦略は枝葉のことだ。覚悟だぜ」
 
 
 まったくもって、鳩山にこのことを言ってやりたい。
 
 こいつはすべてのことに、この『覚悟』が足りない。

 沖縄問題に取り組むにあったって、この覚悟が鳩山にあったか!?

 各都道府県の知事を集めて、お願いするに当たって、この覚悟があったか!?

 鳩山にはこの覚悟がない。

 だから、誰も話を聞かない。

 だって、真面目に聞いて、対応しようとしてもこいつに覚悟が無いから、確実に躓けば梯子を外す事は目に見えてる。

 そんなものの話は誰も聞かない。

 発言してるのは、コイツはできないとタカをくくってなめてる、橋下だけ。コイツはコイツでかなり賢い。 

 

 こんな鳩山由紀夫という政治家には決して何もできない。

 

 

 普通、内閣総理大臣になったら、何か一つは大きなことをやるもんだ。
 それによって、支持率を下げることもあるし、退陣することもある。
 田中内閣の日中国交とか、福田内閣の成田空港とか、竹下内閣の消費税とか、小泉内閣の郵政とか、総理大臣になったからには信念をもってやるもんだが、鳩山には何一つ無い。あるとすれば、それは金を配ることだけ。
 
 そういう点では国民新党の亀井は郵政には妥協しないし、社民党の福島も今回、沖縄で妥協しなかったのは政治家と言える。
 
 信念も覚悟もない、政治屋、小鳩コンビは早く退場するがいい。
 
 
 

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